学生・社会人必見!看護師になる方法は?年齢制限など細かく紹介!

「そもそも何歳までなら看護師になれるのか」年齢制限についても気になります。
看護師に年齢制限はある?
この答は「NO」です。今のところ年齢制限はありません。
私の周りで看護師を目指している人には「孫がいる」という人もいました。そのため、社会人になってから目指しても全く問題はないです。
看護師は色々なきっかけ、タイミングで目指す方が多いので、安心してくださいね。
看護師になる方法
看護師になるには、大きく分けて3つのパターンがあります。
正看護師と准看護師の違い
正看護師
正看護師は厚生労働大臣から出される国家資格です。看護師自身で患者の状態を把握、アセスメントして患者ケアを行っていきます。
看護師経験を重ねれば、リーダーや責任者として病棟全体を任せられるようになったり、看護師としてのキャリアアップも可能となります。
准看護師とは
准看護師は国家資格ではなく都道府県の資格です。そのため、国家資格ではありません。
看護技術面で違いはないのですが、大きな違いが立場です。正看護師は独自に色々な事を考え実行できるのですが、准看護師は「正看護師・医師の指示のもと」仕事を行うとなっています。
そのため、リーダー・責任者業務は出来ませんし、看護師としてのキャリアアップも望めません。
そのため、今後看護師としてキャリアアップをしたい方は、准看護師の資格を取った後に正看護師を目指す必要があるんです。
1.正看護師になる
正看護師になる方法は以下の3つがあります。
高等学校5年一貫
中学生の時点で看護師を目指している方向けのコースで、正看護師になる最短ルートとなります。
高校看護学科3年間+2年間看護師養成過程を卒業すると看護師国家試験の受験資格を得る事が出来ます。
そのため、ストレートで国家試験を合格すれば20歳で看護師デビューが出来てしまうんです。
もし高校3年間の時点で離脱した場合は、一般校と同じで高校卒業資格のみ得る事ができます。
引用:文部科学省 高等学校における看護教育
専門学校・短大/大学
社会人を経て正看護師を目指すには、看護学校への進学が必要となります。
進学する場合は専門学校・短大、大学があるのですが、まずそれぞれの特徴を見てみましょう。
専門学校・短大 | 大学 | |
資格とれるまでの期間 |
3年間 | 4年間 |
学費(私立相場) | 300万~ | 500万~ |
卒業までに取れる資格 |
正看護師のみ | 正看護師・保険師・助産師 |
専門学校・短大
【特徴】
【メリット】
【デメリット】
その場合は卒業後に助産学校などに進学する必要があります。
大学
【特徴】
【メリット】
【デメリット】
看護学校は下記URLより調べる事ができます。
2.准看護師になる
准看護師のメリット
准看護師の学校・費用
准看護師になるには准看護師養成学校に通います。費用は学校により異なりますが、2年間のトータルで100万~です。
そうなんです。そのため、正看護師・准看護師で迷ったときには、まず准看護師の資格取得をしてみるのもおすすめです。
また資格取得は早くて2年と書きましたが、学校によっては3年通うところもあるので、注意してください。
准看護師には、一般社団法人日本准看護師連絡協議会があります。准看護師について分からない事があれば、こちらの公式HPを見るとわかりやすいですよ。
引用:日本准看護師連絡協議会
3.准看護師から正看護師になる
正看護師になるきっかけとは
・キャリアアップをしたい(認定看護師など)。
・正看護師の方が働ける職場の範囲が広がる。
・正看護師よりもアセスメント能力が劣っていると感じた。
キャリアアップしたい
病棟内でのキャリアアップはもちろん、認定看護師など新たなチャレンジをする際には正看護師である必要があります。
そのため准看護師として働く中で新たな目標を見つけた時に、正看護師を目指す方は多いようです。
正看護師の方が職場の範囲が広がる
資格の違いもあり、職場によっては「正看護師しか採用しません」という職場もあります。
そのため、転職などする際に「自分がやりたい事ができない」と感じた時に正看護師目指すようです。
アセスメント力が劣っていると感じた
准看護師と正看護師では学ぶ内容も違うため、その学びの差を現場で感じる人もいるようです。
「看護師としてより知識を深めたい!」とアセスメント力を上げたい人も正看護師を目指します。
正看護師になる方法
正看護師になるには、正看護師の専門学校に進学します。准看護師資格を持っている分、キャリアによって全日制・定時制・通信制の3つから選ぶことができます。
教育年限 | 受験要件 | 備考 | |
全日制 | 2年 |
准看護師資格を有する (中学校卒業の場合は、実務経験3年以上) |
准看護師取得後、最短で看護師資格を取得できるコース。 |
定時制 | 3年 |
准看護師資格を有する (中学校卒業の場合は、実務経験3年以上) |
昼間定時制と夜間定時制があり、主に1.2年次の座学の時間帯が異なる。3年次は実習がメインとなる。 |
通信制 | 2年 |
准看護師資格を有する (実務経験7年以上) |
座額は通信教材による学習、実習は病院等での見学実習のほか、投稿による授業や事例検討などを行う。登校日は2年間で50日以上と規定される。 |
准看護師から正看護師になる場合、准看護師として働きながら正看護師を目指す事が可能です。
学費を抑える方法
新しい事にチャレンジするには、必ずお金がかかりますよね。特に看護師は進学という形での資格取得になるので、他の資格よりもお金がかかってしまいます。
私立ではなく公立を選ぶ
大学・専門学校・短大には私立と公立があります。公立は私立の半分程度の学費で済むことがあるので、金銭面を重視する場合は断然公立がいいです。
しかし、公立学校は偏差値が高いので、特に大学の場合は合格する自体が難しいのが難点。公立を目指す方は受験勉強をしっかりして臨みましょう。
引用:ベスト進学ネット
奨学金制度を活用
病院奨学金制度
就職先の病院に奨学金を借り、借りた分の年数その病院で働けば返済が免除されるものをいいます。
下記サイトより奨学金制度を取り入れてる病院がどこか知ることが出来ます。
引用:病院奨学金制度
日本学生支援機構
こちらは返済型の奨学金です。卒業後より返済がスタートしますが、諸事情などで返済が困難など、何かトラブルがあればすぐに相談する事ができます。
借りるには基準があるようなので、詳細を知りたい場合は公式HPより確認ください。
引用:日本学生支援機構
看護師等修学資金貸与事業
看護師に特化した奨学金で、各都道府県・地域で行われているものです。自分の住んでいる地域の名前で検索すると出てくると思います。
返還免除になるものと、返還しなくれはいけないものの2種類があります。例として東京都HPを下記に載せておきます。
東京都の場合、第一種が返済免除なのですが、東京都が指定した医療機関で5年間働かなくてはいけません。病院奨学金制度と同じような感じとなります。
引用:東京都福祉保健局
教育訓練給付制度
一定期間雇用保険を払っていた人のみが受けられる制度で、国が学費の一部を支給してくれるシステムです。
給付にはいくつか条件があるので、詳しくは厚生労働省HP、またはお近くのハローワークで聞いてみて下さいね。
具体的な学費
下記の日本の学校というサイトでは、初年度の学費が掲載されています。今後の目安にしてくださいね。
引用:日本の学校
資格・学校選び方をもう一度考える
正看護師か准看護師か
専門学校・短大か大学か
この記事をもとに、いろんなパターンを考えてみて下さい。きっと自分に合った進学法が見つかるはずです。
みなさんと一緒に看護師として働けるのを楽しみに待っています。
まとめ
- 看護師には正看護師と准看護師がありそれぞれ取得できる資格が違う。
- 正看護師になるには3つの方法があり、社会人の場合は専門学校・短大または大学に進学する必要がある。
- 准看護師は准看護師養成所に通う。早く資格を取れ、費用も安いため主婦の方でも通いやすい。
- 准看護師から正看護師になる場合は専門学校に進学するが、働きながら資格を取る事も可能。
- 奨学金を活用する事で、金銭面の不安が軽減する。
- 費用、生活状況、今後の目標により看護師になる方法を検討しよう。
夢だった看護師に向かって頑張ってくださいね。