【あなたは1人じゃない】NICU看護師から家族に伝えたい7つの言葉!

こんにちは、りすです。今回はNICUの母親・父親に向け、看護師としてお伝えしたい事を記事にさせていただきました。

記事を書こうと思った理由
赤ちゃんが入院になってしまったお母さん・お父さん。今現在このように感じていませんか?
赤ちゃんが入院してしまった悲しみや将来への不安など、色々な感情で潰されそうになっているのではないかと思います。
私はNICU看護師として4年間、多くのお母さん・お父さんと関わってきました。育児指導や今後の事など色々な話をしてきましたが、やはり「家族・友人」とは違い、お母さん・お父さんが心から本音を話すのは難しい部分もあると感じていました。
そこで今回、元NICU看護師という立場になってしまいますが、文章という形で「ご家族に伝えたい7つの言葉」をお届けいたします。

お母さんに伝えたい3つの言葉
自分を責めないで
赤ちゃんが入院すると決まり「私のせいで」「自己管理をもっとしていれば」と自分を責めていませんか?確かに赤ちゃんは、生まれる直前までお母さんのお腹の中にいたので、そう感じてしまうのも無理はないと思います。
しかし、これだけは絶対に伝えておきたい。赤ちゃんが入院するのはお母さんのせいではありません。
それだけは心に留めておいてほしいと思います。出産は命がけです。赤ちゃんを産むために十分頑張ったのですから、自分を責める事はしないでくださいね。むしろ「自分はこの数カ月本当によく頑張った」とほめてあげて下さい。

今のうちに身体を休めましょう
赤ちゃんが入院してしまった事実は辛く悲しい事だと思いますが、その一方で「NICUに赤ちゃんが入院している=疲れた身体を休めるチャンス」です。
NICUから赤ちゃんが退院後、育児で眠れない日々が続く可能性もあります。そのため、その時に備えて心も身体も万全な状態にしておく必要があります。気が抜けない毎日かと思いますが、出産後の疲れた身体をいたわる時間もすごく大切です。

搾乳をされているお母さんへ
赤ちゃんのために、毎日搾乳をしてくださり本当にありがとうございます。お母さんの母乳は栄養がたっぷり含まれているので、持参してくださると赤ちゃんとしてもNICU医師・看護師としても、とてもありがたいです。
しかし、毎日数時間おきの搾乳は精神的にも体力的にも辛いかと思います。
- 赤ちゃんのために頑張らなきゃ
- 寝たいけどそれどころじゃない
- もう毎日辛い など
もしこのように、追い込まれてしまうような事があれば、遠慮なくNICU医師・看護師に伝えて下さい。一番大切なのはお母さんが元気でいる事。辛い時は他にいい方法がないか一緒に考えましょう。

お父さんに伝えたい2つの言葉
弱音を吐いても大丈夫
NICUに赤ちゃんが入院して辛いのは、お父さんも一緒。
そう感じるかもしれませんが、女性・男性関係なく辛い時は辛い。悲しい時は悲しい。むしろ、今この瞬間だからこそ、我慢せずに弱音を吐くべきだと私は考えます。

頑張りすぎないで
仕事もして、家庭も支えなくてはいけない。
お父さんにはお母さんと違った辛さもありますよね。「自分だって頑張ってる!」と愚痴をこぼすわけにもいかず、気づいたら頑張りすぎてしまっている事はないですか?
私たち看護師は女性ばかりなので、なかなか話ずらい部分もあるかもしれませんが、お父さん1人で面会に来た時に「不安・愚痴・家庭での辛さ」をぜひ話して頂けたらと思います。

家族に伝えたい2つの言葉
赤ちゃんが生まれた本当の理由
人工呼吸器・点滴など様々な治療を行う赤ちゃんを見ていると「こんなに辛い思いをさせて駄目な親だな・・・」と感じている方もいらっしゃいました。
確かに、NICUで行う治療は生まれたての赤ちゃんにとって大きな負担かもしれませんが、そんな中でも赤ちゃんが生きようと頑張っているのには、理由があると私は思うんです。それは・・・
「退院後お母さん・お父さんと笑顔で楽しい日々を過ごしたい」。
きっとお母さん・お父さんだからこそ家族になりたかったし、そのために生まれてきたはずです。なので、ぜひその目標を達成できるように、一緒に応援してあげてくださいね。
家族だけで抱え込まないで
育児・家庭の事など、今後お母さん・お父さんだけでは解決できない事が沢山出てくると思います。その時は、家族だけで抱え込まずにNICUスタッフにどんどん相談してください。
私たち看護師・医師の役割は、赤ちゃんとご家族のサポートです。もし直接話ずらい時には、文章でも構いません。1つずつ不安・疑問を解消していけるように、看護師も精一杯サポートしていきます。

さいごに
私たち看護師として心配なのが「お母さん・お父さんが頑張りすぎてしまわないか」です。今回は7つの言葉として、お話をさせていただきました。
「赤ちゃん・お母さん・お父さんが元気に笑顔で退院できる」これがNICUスタッフの目標です。長く険しい道のりになるかもしれませんが、一緒にその道のりを乗り越える事ができれば、看護師としても幸いです。