NICU・GCU看護師あるある!楽しい・大変と感じる瞬間ベスト3!

今回はNICU・GCU看護師あるあるを「楽しさ・やりがいを感じる瞬間」「大変・辛いと感じる瞬間」ベスト3として一挙にご紹介!更に、これからNICU・GCU看護師を目指す方々の疑問にもお答えしていきます。

記事を読むメリット
- NICU・GCUで働く楽しさ・大変さを知る事ができる。
- NICU・GCUの職場環境をイメージする事ができる。
楽しさを感じる瞬間ベスト3
では、早速はじめましょう!まずは、楽しさ&やりがいを感じた瞬間ベスト3です。
第3位 赤ちゃんの成長
赤ちゃん専門の部署NICUは、赤ちゃんが好きな人には天国のような部署。可愛い赤ちゃんと毎日触れ合えるので、それだけでも楽しいと感じられる環境です。
そんな素敵な部署で、私りすが「楽しさ・やりがい」を見出していたのが赤ちゃんの成長を感じた時。入院当初は状態が悪く人工呼吸器を使っていた赤ちゃんが、経口でミルクを飲めるようになり、保育器から外に出て沐浴が出来るようになる。
赤ちゃんのステップアップを見ると「1人の看護師として赤ちゃんの未来に貢献できた」と思う事ができました。


第2位 母親・父親の笑顔
面会に来る母親・父親は、赤ちゃんの状態・育児に対し大きな不安を抱いています。NICU看護師として家族の心のケアも重要な役割。
不安軽減の方法として、指導だけでなく日々このような工夫もしていました。
- 経管栄養の固定シールを可愛くアレンジ(ハートとかキャラクター型にします)
- 赤ちゃんノート(家族との交換日記)のデザイン・内容を工夫
- クリスマス・七夕でメッセージカードを作成(季節を感じてもらう)
赤ちゃんの身の回りを少しでも可愛くしてあげると「すごい!かわいいね!」と喜んでくださったり、面会時の笑顔も増えた印象でした。

第1位 新たな門出(かどで)の日
4年間NICU看護師として働いてきましたが、赤ちゃんが退院する瞬間はいつも感極まるものがあります。特に1カ月以上の長期入院をされた赤ちゃん・ご家族に関しては、どちらにも思い入れがあるので、嬉しさもひとしおです。
退院後も外来の後に赤ちゃんの成長を見せにきてくれる方もいるので、NICU退院後も赤ちゃんの成長過程を定期的に見る事ができました。


大変と感じる瞬間ベスト3
続いて、大変・辛いと感じる瞬間ベスト3です!
第3位 全員泣いている&ミルク地獄
慢性期の赤ちゃんがいるGCU(新生児回復室)では1人で6人以上の赤ちゃんを受け持つ事があります。
赤ちゃんは3時間おきにミルクを飲むので、6人目の赤ちゃんのミルクが終わる頃には、一番最初にミルクをあげた赤ちゃんのミルク時間になります。
更に「NICU・GCUあるある」の1つが、受け持ち全員号泣。1人で全員抱っこはできないので、1人ずつ順番にまわって抱っこをし、ミルクをあげ、おむつ交換をして・・・
その勤務帯を無事に終われるように、試行錯誤を繰り返していました。


第2位 ルートの自己抜去
赤ちゃんは胃管や点滴など不快なものがあると、その状態に慣れるまで泣いて暴れる子が多いです。抜けないようにテープ固定をしても、そのテープも皮脂・汗であっという間に緩んでしまいます。
泣いている赤ちゃんがいたら、出来れば泣き止むまで近くにいてあげたいのですが、別の赤ちゃんの対応もしなくてはいけません。
なので、優先順位の高い赤ちゃんからケアを実施し「やっとケアが終わった」と泣いていた赤ちゃんの様子を見に行くと、ルート挿入部がスッキリしていたなんて事も・・・。

第1位 細かい手技・難しい管理
赤ちゃんは身体が小さいので、使う器具もミニチュアサイズ。成人看護では、考えられない緻密さ(ちみつ)でした。

また治療も数ml単位なので、点滴量にも気を付けなくてはいけません。0.1mlの指示もあるので、その都度ダブルチェックをして絶対に間違いのないように行います。

例えば、重症度が高く人工呼吸器管理の子の場合、少しの体動や痰の貯留で一瞬でSpO260%まで下がる事もあります(成人の場合下がっても80%台)。そのため、モニター音・バイタルサイン・赤ちゃんの顔色を常に気にしながら、看護をする必要があります。

NICU看護師Q&A
1年目でNICU看護師は大変ですか?
NICUだけでなくどの部署に配属されても看護師1年目は大変です。その理由として、
看護師としてだけでなく、社会人1年目として様々な課題があります。そのため、配属後約半年~1年は、楽しいよりも、辛い事の方が多いと思っていた方がいいです。

NICU看護師になるにはどうしたらいい?
NICU看護師になるには、NICUが附属している病院を探し配属希望を出せばOK!看護師資格以外に、特別必要な資格はありません。あと配属のポイントとしては、入職前の面接の時にNICUで働きたい強い思いを伝えるのが重要です。

男性でもNICU看護師になれますか?
もちろんなれます。私が働いていたNICUでも男性看護師が毎年配属されていました。男性看護師の場合、授乳指導はできませんが、それ以外の指導は女性看護師と同じようにできます。
母親・父親も男性看護師の方が話やすい事もあるみたいなので、ぜひ働いてほしいです。
NICU看護師は何年で1人前?
NICUの先輩方は、5年で1人前って言っていました。その理由として、NICUでは極低出生体重児を受け持ち出来るようになるまで、徐々にステップアップを踏んでいきます。
最終的に1人で小さな赤ちゃんを受け持てるようになるのが、だいたい5年目です。

GCUってなんですか?
GCUは新生児回復室の事を言います。NICUが出生後状態の悪い赤ちゃんが入院しているのに対し、GCUは状態が安定し退院を目標にする赤ちゃんが入院しています。
NICUとGCUは一見別部署になっていますが、必ず同じフロアにあります。隣同士でも完全に別部署として捉える所もありますが、病院によってはNICUとGCUのスタッフを定期的にローテーションする所もあります。

NICU・GCUではそれぞれ仕事内容や役割が異なってくるので、ぜひ下記記事をチェックしてください。
ずっとNICU看護師でやっていくのが不安。
NICU看護師になると必ず皆さん悩まれるのが「NICU看護師としてずっと働いていていいのかな。」と言う事。やはりNICUは特殊な部署なので、一般病棟の看護師が出来る手技が身につかないのも、不安を感じる点だと思います。
しかし赤ちゃんが好き、NICUの職場環境が好き。そのように感じているのであれば、NICUでずっと働くのも1つの道です。もし仮に、何かきっかけがあって退職の必要があっても、その時に考えればOK。焦る必要はありません。

さいごに
小さな赤ちゃんをケアする事は、とても難しく大変な事も沢山ありますが、それ以上に喜び・楽しさもあります。NICUが附属している病院自体少ないですし、数ある中でこの部署に配属されるのは、運命としか言えません。
貴重な体験を出来るこの部署で、色々な事を感じ、考え過ごしてみて下さい。数年後には、感性豊かな看護師さんになれていると思います。
これから、部署を決めの人もぜひNICUを希望の1つに入れていただけたら、嬉しいです。