看護師は太りやすい⁈減量に成功した看護師が語る痩せ習慣!



「5割は太る⁈」看護師の実態
病棟看護師は1日座る暇もなく仕事をし、患者さんの介助や搬送・移乗など多くの体力仕事をこなします。そのため、オフィスワークと比べ1日の運動量・消費カロリーは多いはずですが、それでも痩せる確率より太る確率の方が高いんです。
実際に私が働いていた病棟の現状を見てみましょう。病棟内にはスタッフ50名程いたのですが、看護師デビューをして太った人・変わらない人(又は痩せた人)の割合はこのような形でした。

私自身5年で+6㎏太ってしまい、人生MAX体重に到達。私の仲の良い同期も、6人中5人も5㎏程太ったという結果でした。
看護師が太る理由
では、これだけ過酷な仕事である看護師が太る理由は一体何でしょうか。実際に看護師として働いてみて、いくつかの原因がある事に気が付きました。
- 不規則なシフトでの食事
- 早食い傾向
- 偏った食事
- ストレスフルな環境
食事時間が不規則
不規則なシフトでの食事
日勤帯の場合、昼食は12時~13時頃と通常通りですが、問題は仕事終わりの食事です。残業の多い看護師では、夜遅い時間に夕食を取る事も少なくありません。就寝前の食事で摂取したカロリーは、消費されることなく体内に蓄積。脂肪に変換されてしまうんです。
また、夜勤帯では基本的に21時~22時以降に食事を取ります。深夜22時~2時はコレステロールを増やす「BMAL1」というホルモンが一番出る時間。その時間に食事をすると、いくら食べた後に仕事をしてもコレステロールが蓄積されます。


食事を取れる時・取れない時がある
検査・手術出し・入院などイベントが多くあるため、患者さんの状態によって食事を取れないこともあります。食事と食事の間が空きやすく、血糖値の変動が激しいのも1つの特徴です。
血糖値が低い状態で食事を摂ると血糖値が急上昇し、糖質を脂肪として蓄えるインスリンが多く出るため太りやすくなります。

早食い傾向
限られた時間で食事を摂らなくてはいけないので、看護師は早食いになりがち。よく噛まずに早食いすると食事の糖の吸収が促進され、インスリンが放出。脂肪として蓄積されやすくなります。

偏った食事
看護師は1回の食事にあまり時間をかけられないため、簡単に食べられる炭水化物を選びでがち。そして、仕事後や休日も疲れにより自炊をする元気がないため、コンビニ弁当やファミレスなどで済ます事が多いです。

ストレスフルな環境
命と向き合う責任の重さ、色々な患者さんへの対応。検査や手術・入院など毎日が多重課題で、いつどんな時でも気を張って動いています。運動や他の趣味でストレスを発散出来ればよいのですが、休日も疲労困憊だとその気力もなく・・・。気づけばそのストレスを食事に向け、太ってしまう人も多いようです。


太ると起きる弊害

見た目の影響
「人は見た目じゃなく中身」と言いますが、そんなことはありません。人の印象はまず見た目から入り、その後中身となります。特に体系に関しては、パッと見た印象だけで「その人の自己管理能力がどうなのか」が評価されてしまうんです。
「太りやすい」「太りにくい」に関しては、生活習慣だけでなく体質も関係してきますが、初めて会う人は「この人は体質的に太りやすいんだな」なんて、そこまで考えてはくれません。

心への影響
ストイックに生活している人は、いつも前向きで笑顔が素敵な印象ですよね。SNSに自分の写真を載せたり、ポジティブな思考だったり、常に何かを発信する活力があります。
しかし一方で、体重が増え体系が大きく変わってしまった人は「どうせ私なんて」「なんで私ばかり」と、考え方が後ろ向きになり、自分の人生がどん底に感じがち。「体重・体系の変化=心・考え方の変化」に繋がる事がわかります。


身体への影響
膝・腰など身体を痛めるだけでなく、血糖値の上昇が続くと血管を痛めたり、内臓の不調など、体重増えすぎると様々な合併症が出てきます。心疾患・脳血管疾患など突然死のリスクも上がるため、太りすぎは禁物です。

痩せ習慣を伝授!
5年間で+6㎏太った私ですが、その後3年間で人生MAX体重から元の体重に落とす事ができました。




夜勤明けのごはんは軽く済ます
夜勤中のご飯を軽く済ます事ができればいいのですが、それは無理。朝まで体力が持たないですし、ストレスにもつながります。そのため、夜勤のご飯は我慢しませんでした。
ランチに予定を入れる
「美味しいご飯」を目的に遊びに行くときは、なるべくランチどきに予定を入れるようにしました。日中はホルモン的にも運動量的にも太りずらい時間なので、早い時間に美味しい物を沢山食べて、夜は控えめにする。これを心掛けました。


毎日体重を測る
見た目に変化がでるのは3㎏~5㎏太ってからなので、体系の変化に気づいた時には手遅れです。急激な体重増加を防ぐためには、早めに体重の変化に気が付き対処する必要があります。
体重を測るベストタイミングは朝起きた直後。この時間帯が一番食事の影響を受けず測定できますよ。

「美味しくご飯を食べるため」の運動
ダイエットではなく、美味しくご飯を食べるために運動を始めました。頻度としては週1~2回。ジムに行ったりジョギングをしたり方法は様々です。無理せずに継続する事がポイント。
運動後の食事は、いつもの倍美味しいので「運動=ストレス発散」と言うよりは「運動後の食事=ストレス発散」になりました。


めざせ標準体重
看護師は心も身体も大変な仕事です。「楽しい<辛い・悲しい・ストレス」な環境なので、色々な事を投げ出したくなる事もありますが、人を看護する立場だからこそ、自分の健康管理もちゃんとしなくてはいけません。
太りすぎ・痩せすぎどちらもよくないので「めざせ標準体重!」。標準体重の方は、それ以上痩せたり・太ったりしないように。標準体重以上の人は、減量できるように日々の習慣をすこしずつ見直してみましょう。


参考URL:BMIと適正体重 keisan