新生児集中治療室(NICU)って何?看護師の仕事内容ついて解説!

新生児集中治療室(NICU)って何?看護師の仕事内容ついて解説!

みなさんは、新生児集中治療室(NICU)って聞いたことがありますか?

前にテレビドラマで「コウノトリ」っていうのがやっていて、知ってるよ!小さい赤ちゃんが入院するところだよね!
正解です!近年医療ドラマや、ドキュメンタリーなどで取り上げられるようになり、昔よりも知名度は上がってきましたね。

今回はより濃くNICUを知ってもらうため、NICU看護師仕事内容をテーマにお話していこうと思います。

NICUのやりがいなど、私の実体験をもとに話していきますね!
りす
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NICUとは

赤ちゃんの救急病棟

NICUは、2500g以下の低出生体重児や、出生後状態の悪い赤ちゃんが入院する救急病棟です。入院後は保育器内で酸素療法や点滴による治療を行っていきます。

入院する赤ちゃんは生後1日目~。入院期間は赤ちゃんの状態によって様々です。長い子では生後半年くらいまで入院している事もありました。

また、病院によって赤ちゃんの重症度も異なってきます。
りす
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対象となる状態・疾患

NICUの入院対象となる状態・疾患はこちらです。

・低出生体重児(2500g以下)

・超低出生体重児(1000g未満)

・糖尿病母体児

・呼吸障害

・心疾患

・ヘルニアなど

 

一番の原因は、体重が足りていない低出生体重児~超低出生体重児ですが、在胎週数が足りていない早産児や、その他母体関連の入院などもあります。

1000g未満ってとっても小さい!関わる事がないから、想像がつかないよー!
通常は2500g~3000g程あるので、2分の1の体重です。すごく小さい事がわかります!
りす
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成人看護との違い

成人看護は成人した大人、NICUは生まれたての赤ちゃんが患者となります。この対象患者の差が看護をする上で大きな違いとなります。

赤ちゃんを対象とするNICUの看護には、以下の特徴があります。

1.きめ細かなケアをする必要がある

2.看護師の観察力が重要

3.両親へのケア・指導が退院に必須

 

1.きめ細かなケアをする必要がある

成人の場合呼吸・循環など身体の機能がしっかりとしていますが、NICUに入院してくる赤ちゃんは呼吸・循環・皮膚全ての機能が未熟です。

機能が未熟だと、どんなリスクがあるの?
機能が未熟だと、このような事が起こります。

・騒音の刺激により脳出血を起こす

・呼吸機能が未熟で無呼吸となり酸素が下がる

・皮膚が弱いためテープにより皮膚がはがれる

 

えぇ、音で脳出血?!そんなに敏感なんだね!
そうなんです。そのためNICUの看護師は、赤ちゃんを触る時以外の行動も気を付けなくてはいけません。

また、点滴も成人だと1袋単位ですが、NICUでは何㏄・何㎎単位で細かく調剤する必要があります。少しでも量を間違えると命に関わります。

繊細な赤ちゃんを守るため、1つ1つの行動に注意していかなくてはいけないんです。
りす
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2.看護師の観察力が重要

成人は症状を言葉で表現できますが、新生児の場合は言葉による表現はできません。何か異常があればバイタルサインの変化や、顔色・活気などに現れます。

そのため、「何か変だな」と異常を見抜く力が必要です。

赤ちゃんは言葉に出来ないから、私たちがちゃんと観察して気づいてあげないといけないんだね。

 

3.両親へのケア・指導が退院に必須

NICUに入院になると、両親と赤ちゃんの関わりが少なくなり、退院後の具体的なイメージが出来ない・愛着形成不足など様々な問題が生じます。

また、NICUの赤ちゃんは発達が通常の子よりも遅い特徴もあるため、そのことも理解した上で、両親は育児をしなくてはいけません。

赤ちゃんが入院している間に両親の不安を無くす関わりをしていく必要があるんです。

両親・赤ちゃん共に安心して過ごせる環境づくりが大切です。
りす
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看護師の仕事内容

看護師の仕事内容は、看護業務と指導の2つに分けられます。

看護業務

 

・食事介助(瓶哺乳、経管栄養、離乳食などの食事介助)

・清潔ケア(おむつ交換、清拭・沐浴、着替え)

・経管栄養チューブの挿入

・体位交換

・吸引、吸入

・呼吸器管理(DPAP、NHF、挿管管理)

・VS測定(血圧、脈拍、体温など)

・点滴作成、シリンジポンプ管理

・検査出し(MRIや造影。めったにない)

・医師の介助(A-line、CV、採血、ルンバールなどの介助)

 

看護業務の中でもNICUで特徴的なのが、医師の介助の多さです。

採血やルートキープなど、新生児にとって侵襲があるケア基本的に医師が行うため、直接的に看護師が医療行為をする事はほぼありません。(吸引や栄養の管の挿入はあります)しかし、この介助がとっても重要です。

介助と聞くと、ただ横についていればいいと思う人もいると思いますが、そうではないんです!
りす
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新生児は痛みに敏感のため、ちょっとでも侵襲が加わると一気にバイタルサインが崩れます。そのため、看護師は新生児のバイタルサインを見つつ、スムーズに処置が終わるように、サポートをする事がとても重要です。

医師によって使う道具や手順が異なるため、それぞれのやり方をしっかりと覚えて介助につきましょう。

なんだか手術室の看護師さんみたい!
イメージはそんな感じです!とにかく清潔を保って処置を行う必要があるので、医師・看護師の連携が大事です!
りす
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指導

 

・カンガルーケア

・沐浴指導

・内服指導

・授乳指導(搾乳の仕方、実際に母乳を上げる方法など・・・)

 

指導はお母さん・お父さんとの愛着形成を目的にするものと、退院後の手技の獲得を目的にしたものがあります。

 

愛着形成を目的とした指導

カンガルーケアは、普段保育器内で抱っこをする事のできない赤ちゃんを、一定時間抱っこできるよう看護師が環境を整え、実施するケアです。

赤ちゃんと両親の肌が触れ合う事で、愛着形成を促したり、赤ちゃんの呼吸・循環動態が落ち着くなどの効果もあるそうです。

カンガルーケアの際、看護師は赤ちゃんのバイタルサインを観察し、赤ちゃんの状態に合わせ時間の調節を行っていきます。

酸素が必要な赤ちゃんや、呼吸器をつけている赤ちゃんも、周りをしっかり整えてあげる事で抱っこする事ができます。
りす
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退院後の手技獲得

NICUに入院中の赤ちゃんは、退院後も内服が必要になる事があります。赤ちゃんの内服は大人と違い特殊な手技であげるので、面会時に積極的に指導をしてか必要があります。

また、授乳・沐浴は家でも毎日行う事なので、不安がないよう父親も含め指導をしていきます。一度で上手くできない場合は数回にわけて指導をしていく事もあります。

家では看護師さんがいないから、しっかりと手技を身につける事が大切なんだね!

 

NICU看護師でよかったこと

成長を見れる

初めてのミルク・おむつ交換・お風呂から、入院の長い子だと離乳食が始まったり、つかまり立ちや寝返りができるようになる子もいました。

成長する赤ちゃんの姿を見れるのはNICUだけですし、成長を見られると本当に嬉しい気持ちになります。
りす
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退院後も定期的に赤ちゃんの顔を見せに来てくれるお母さんも中にはいます。元気な姿をみる事が私たちの活力となります。

 

赤ちゃんが可愛い

赤ちゃんは、ただただ癒しです。意志疎通が出来ない分、上手く関われない事もありますが、可愛い寝顔やミルクを飲む姿を見ればそれだけで幸せです。

赤ちゃんって本当にかわいいよね。抱っこしているだけでも癒されちゃう。
私は沐浴の時の赤ちゃんが一番好きでした。本当に可愛いくて、沐浴なら何人でもやります!って感じです(笑)
りす
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将来につながる

自分が子供を持ったときや転職した際にもNICUで得た知識は活用できます。

今は医療技術が発達し、今まで助けられなかった命も助けられるようになりました。その分、通常と違う成長過程の子どもも増えているので、NICUの知識を持っている人の需要は高まっていると言えます。

これから在宅医療なども進む中で、この知識は自分にとって大きな財産となると感じています。
りす
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NICUが向いている人

・赤ちゃんが好き

・助産師を目指そうとしている

・人と話す事が好き

・指導を学びたい

・人生の手助けをしたい

NICUは集中部門のため、緊迫した状況も多々ありますが、それ以上に喜び・幸せもある部署です。辛い時間を乗り越え、両親に抱かれ退院する赤ちゃんの姿を見ると感極まるものがあります。

赤ちゃんが好きな人はもちろん、これから助産師を目指そうとしている人も、ぜひ一度NICUで働く事をおすすめします。

興味がある方はぜひNICU挑戦してくださいね!
りす
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まとめ

  • NICUは生後1日目の赤ちゃんが入院する救急病棟。
  • 赤ちゃんの人生は私たちの看護ケアで大きく変わる。
  • 退院後は母親・父親が赤ちゃんのケアをするため両親へのケアも必須。
  • 成人では体験できない貴重な時間を過ごす事が出来る。

未来の手助けをする素敵な部署なので、興味がある方はぜひチャレンジしてくださいね。